ビビり投資家のNISA・iDeCo運用記

損するのが怖くてたまらない。そんな私の、新NISA・iDeCoとの泥臭い付き合い方。

【為替の心得】②通貨ペア|「ドル円」しか見ないビビり投資家が、「ユーロ円」で資産を溶かす理由

日々の乱高下に心臓が止まりそうになりながらも、なんとか生き残っているビビり投資家です。

前回の記事では、投資の基本中の基本である**「円高・円安」**について、胃を痛めながら絞り出した心得を解説しました。

「数字が小さくなると円高」という衝撃の事実(笑)を受け入れ、ニュースに怯えないための第一歩を踏み出した皆様。次に襲いかかってくる罠が、今回のテーマ**「通貨ペア」**です。

通貨ペア

専門家は「色々な通貨に分散投資しましょう」と綺麗事を言いますが、私たちビビり投資家にとって、それは**「死神の数を増やす」**行為に等しいのです。なぜドル円(USD/JPY)しか見ていないビビり投資家が、ユーロ円(EUR/JPY)やポンド円(GBP/JPY)に手を出した瞬間に地獄を見るのか。その残酷な現実と、生き残るための心得を解説します。

目次

  1. そもそも「通貨ペア」とは何か? —— 小心者流の噛み砕き
  2. ドル円(USD/JPY)は、なぜ小心者に「優しい」のか?
  3. 「ユーロ円(EUR/JPY)」に手を出した瞬間、地獄が始まる
  4. まとめ:ビビり投資家は「主役」だけを見ていればいい

1. そもそも「通貨ペア」とは何か? —— 小心者流の噛み砕き

為替取引(FX)の世界では、通貨は常に2つセットで取引されます。この組み合わせを**「通貨ペア」**と呼びます。

  • 米ドル/円 (USD/JPY):アメリカのドルと、日本の円の交換。

  • ユーロ/円 (EUR/JPY):欧州のユーロと、日本の円の交換。

  • ユーロ/米ドル (EUR/USD):欧州のユーロと、アメリカのドルの交換。

左側の通貨(基準通貨)を1単位買うのに、右側の通貨(決済通貨)がいくら必要か、を表しています。

専門家は「世界中の通貨でチャンスがあります」と言いますが、私たちビビり投資家は、こう覚えましょう。

心得:通貨ペアとは、私たちが「どの国の経済リスクを背負うか」を選ぶ、死神のリストである。


2. ドル円(USD/JPY)は、なぜ小心者に「優しい」のか?

投資を始めたばかりの頃、誰もが「米ドル/円」からスタートします。なぜなら、ドル円は小心者にとって比較的「優しい」死神だからです。

  • 情報が多い:日本のニュースで流れる「為替」は、ほぼ100%ドル円のことです。日本政府の動向も、アメリカの経済指標も、日本語で簡単に手に入ります。

  • 値動きが(比較的)緩やか:世界で最も取引されている通貨ペアの一つなので、一瞬で価格が10円動く、といったことは(滅多に)ありません。以前の記事で描いた**「地政学リスク」**のような緊急事態でも、ある程度は予測や対応が可能です。

つまり、ドル円は**「何が起きているか、なんとなくわかる」**からこそ、小心者でも安心してガチホできるのです。


3. 「ユーロ円(EUR/JPY)」に手を出した瞬間、地獄が始まる

ドル円で少し利益が出ると、小心者は欲を出します。「ユーロ円の方が、値動きが大きくて稼げそうだな」。

これが、地獄への片道切符です。

なぜ、ドル円しか見ていない小心者がユーロ円で死ぬのか。それは、**「死神が2人に増える」**からです。

ユーロ円(EUR/JPY)の価格は、実は**「ユーロ/ドル(EUR/USD)」と「ドル/円(USD/JPY)」の2つの掛け合わせ**で決まります。

  • 罠の正体:ユーロ円 = ユーロ/ドル × ドル/円

専門家は「クロス円」と呼びますが、小心者流に言えば**「死神の合体技」**です。

恐怖のシミュレーション:ドル円は動いていないのに、ユーロ円で資産が溶ける

1ユーロ=1.10ドル、1ドル=150円の時、ユーロ円は165円です(1.10 × 150)。

ここで、小心者がユーロ円を「買い」で持ったとします。

  1. アメリカで、トランプ氏がまた何か叫んでドルが暴落(1ドル=140円の円高へ)。

  2. 同時に、欧州で、インフレゾンビが暴れてユーロも暴落(1ユーロ=1.00ドルのユーロ安へ)。

ドル円だけを見ている小心者は、「ドル円は円高(140円)になったけど、ユーロ円は別物でしょ?」と楽観視します。しかし、現実は非情です。

新しいユーロ円の価格は、140円です(1.00 × 140)。

165円から140円へ、一瞬で25円も暴落しました(泣)。

ドル円しか見ていない小心者は、アメリカの経済(ドル円)はなんとなく理解していても、欧州の経済(ユーロドル)の動向は全く把握していません。欧州で起きた地獄(ユーロ安)に、アメリカの地獄(ドル安)が掛け合わさり、**最凶の役満(爆落)**を食らうのです。

ドル円は動いていない、あるいは円安に向かっている(ラッキー!)と思っていたのに、裏でユーロが暴落していたせいで、気づいたら資産が溶けていた。これが、「ユーロ円で死ぬ」理由です。


4. まとめ:ビビり投資家は「主役」だけを見ていればいい

投資の教科書には「分散投資」が正義と書かれています。しかし、それは**「すべての死神の動向を把握できる、鋼のメンタルと知識を持った人」**の話です。

私たちビビり投資家にとって、死神が2人に増える(=通貨ペアを増やす)ことは、恐怖を倍増させるだけで、利益を倍増させるものではありません。

最終心得:ビビり投資家は、世界経済の主役である「米ドル/円(USD/JPY)」という1人の死神だけをじっと見つめ、その機嫌(値動き)にだけ震えていればいい。

WBSで流れる情報だけで十分です。欧州やイギリス、オーストラリアの経済リスクまで背負う必要はありません。欲を出さず、主役だけを見て、気絶ガチホし続けましょう!(笑)


次回予告:③レバレッジ|『諸刃の剣』どころじゃない、これは『自爆スイッチ』だ