ビビり投資家のNISA・iDeCo運用記

損するのが怖くてたまらない。そんな私の、新NISA・iDeCoとの泥臭い付き合い方。

【株の心得 その8】PER(株価収益率):期待という名の「パンパンの風船」。割安の裏に潜む「万年不人気」の罠

 株価が上がれば「バブルじゃないか?」と震え、下がれば「奈落の底か?」と絶望する、年中無休でメンタルが筋肉痛のビビり投資家です。

前回は「実力テスト」である「EPS(第7回)」を学びました。中身が分かったら、次は「その値段、高すぎない?」を判断する基準が必要です。

そこで登場するのが、第8回のテーマ、期待という名の膨らんだ風船……「PER(株価収益率)」です。

PER

目次

  1. そもそも「PER」とは何か? —— ビビり投資家流の噛み砕き
  2. 「割高」は怖いけれど、「割安」はもっと怖い?
  3. 心得:風船が破裂する前に「温度」を測る生存戦略
  4. 今日の結論と哲学:適正価格は「自分の心」が決める

1. そもそも「PER」とは何か? —— ビビり投資家流の噛み砕き

  • PER(Price Earnings Ratio) = 株価 ÷ EPS(1株あたり利益)。

ビビり投資家流に言えば、これは「その会社が稼ぐ利益の、何年分を今、前払いで払っているか」という指標です。

例えば、利益が100円の会社の株を1,500円で買うなら、PERは15倍。「15年分の利益を先に払ってでも、この株が欲しい!」という熱狂の度合いを示しています。

心得:PERは、市場の「期待値」という名の温度計である。


2. 「割高」は怖いけれど、「割安」はもっと怖い?

一般的には「15倍が平均で、それより低ければ割安」と言われます。しかし、ビビり投資家はここで、二つの恐怖に直面します。

  1. 高PER(熱狂)の恐怖: 流行りのAI株がPER100倍!なんてことになると、それは「100年分の利益を前払い」している状態です。針が一本刺さっただけで(=少しでも悪いニュースが出ただけで)、風船は一気に破裂し、私たちは大気圏外から真っ逆さまです(泣)。

  2. 低PER(放置)の恐怖: 「PER5倍!超お買い得じゃん!」と飛びつくと、そこは「万年割安という名の不毛地帯」かもしれません。誰からも期待されず、成長もせず、ただただ忘れ去られた銘柄。安いのには、それなりの「理由(地獄)」があるのです。


3. 心得:風船が破裂する前に「温度」を測る生存戦略

新NISAの成長投資枠で、誰もが知る有名企業の株を買おうとしている、そこのあなた。その株のPER、過去の自分と比べてみましたか?

  1. 「同業他社と比べてみる」:同じもやし製造業でも、A社は10倍、B社は50倍なら、B社は何かとんでもない夢(またはリスク)を抱えています。

  2. 「自分の歴史と比べてみる」:その会社がいつもPER15倍くらいなのに、今だけ40倍なら、それは「お祭り騒ぎ」の真っ最中。ビビり投資家は、お祭りが終わって掃除が始まるまで、サボテンを眺めて待つのが吉です。

  3. 「PERは変化する」:利益(EPS)が急増すれば、株価が変わらなくてもPERは下がります。逆に、利益が減ればPERは跳ね上がります。数字は生き物なのです。

心得:PERは「人気投票」の結果。みんなが「可愛い!」と群がっている時に買うのは、ビビり投資家には荷が重すぎる。


📝 今日の結論と哲学:適正価格は「自分の心」が決める

NASDAQ100の13連騰や、スペースXへの期待(image_70.png)が渦巻く中、PERという指標は「現実」に引き戻してくれる冷たいシャワーのようなものです。

「この株、100年分の利益を前払いしてまで欲しいかな……? そのお金があれば、一生分のもやしが買えるのに……(泣)」

そう冷静になれた時、あなたは高値掴みという名の底なし沼を一歩回避できたことになります。

「高すぎる風船には触らず、誰も見ていない時にこっそりサボテンを育てる」 そんな地味で臆病な投資こそが、最後には笑う(または致命傷を避ける)ための極意だと、今日も自分に言い聞かせます(笑)。


【株の心得】

投資のキラキラした側面ではなく、「いかに致命傷を避け、市場で生き残るか」に特化した専門用語解説シリーズ。流行りのAI株や100株単位の壁など、初心者がハマりやすい「底なし沼」をビビり投資家目線で噛み砕きます。目指せ、気絶ガチホの達人。